介護業界は離職率が高いというイメージはありませんか？
2020年度の調査によると、介護現場の離職率は改善されつつあることが報告されています。
介護労働安定センター『介護労働実態調査』の2020年度の調査では、介護職の離職率は14.9％（年間）とあります。
一方、厚生労働省『雇用動向調査結果』の調査では、全産業を平均した離職率は14.2％と報告されています。
異なる調査のため単純比較しにくい面はありますが、
2020年度の介護職の離職率「14.9％」は、全産業の離職率を平均を0.7ポイント上回っている。つまり、介護業界の離職率が特別「高い」わけではない。むしろ、平均よりも離職率は低いということが読み解けます。
また、介護職の離職率を2010年と2020年で比較すると、17.8％（2010年）→14.9％（2020年）と、10年間で2.9ポイントも改善されていることが分かります。
離職率の改善だけで、職場環境が改善されている。働きやすい仕事である。と、言い切れるわけではありませんが、「離職率が改善傾向にある」ということは、介護業界の職場は、以前よりも、長く働き続けやすい仕事になりつつあるといえるのではないでしょうか。
離職防止を狙い、“週休３日制”を導入する介護施設
新潟市北区の介護施設（特別養護老人ホーム）が“週休３日制”を導入。背景には介護現場特有の問題「離職率」の高さを打破しようという「狙い」があるという。
その施設では、介護職員約８０人が１２０人あまりの利用者の「食事から入浴・排せつ」と様々なサポートに対応。そのハードさから離職者が後を絶たなかったそう。
介護現場を守るために試験導入された週休３日制
急速に進む少子高齢化。２０２５年、新潟県内では４０００人の介護職員が不足すると言われています。
採用市場が厳しさを増す中、経営を維持し、利用者様に満足なサービスを行うためには、介護職員の定着と安定的な採用が欠かせません。
そこで、今回試験的導入されたのが「週休３日制」の制度。
この施設では、１日８時間の勤務時間を１０時間に延長し、１週間の総労働時間を変えることなく週休３日・年間休日１６７日の働き方を実現させました。
従業員からの評価も上々で「勤務時間が長くなる不安はあったが、連休が作りやすくなりプライベートも充実できる」といった声もあると「テレビ新潟」は伝えています。
介護施設が“週休３日制”を導入 その狙いは？ ハードな職場の悩み打破できるか
新潟市北区の介護施設が“週休３日制”を導入しました。背景には介護現場特有の問題を打破しようという「狙い」があります。
「テレビ新潟」のWEBより引用しご紹介させていただきます
この取り組みは、介護職員の人材確保につながるのか？
介護現場の「働きやすい環境づくり」をとはなにか？考えるきっかけを与えてくれています。常に試行錯誤し、進化する介護の職場に注目が集まっています。
