「介護派遣はどういった働き方なの?」
「正社員やアルバイト・パートとの違いを知りたい」
このような疑問や悩みをお持ちの方もいるはずです。介護派遣とは、介護施設に派遣されて働く雇用形態のことです。
介護派遣は施設側と雇用契約を結んでおらず、契約内容や業務時間の変更はすべて派遣会社を通す必要があるため、残業の強要がない、プライベートと両立できる、などのメリットがあります。
しかし、正社員やほかの雇用形態にはないデメリットもあるため、今回は介護派遣の良い点と悪い点、向いている人の特徴を解説します。最後までご覧になれば、介護派遣の特徴を深く理解でき、ご自身にとって適切な雇用形態を見つけられるでしょう。
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介護派遣とは?
介護派遣とは、介護職の雇用形態の1つであり、介護施設に派遣という形で仕事をすることです。介護派遣は派遣会社に雇用されているため、給与や有給はすべて派遣会社から支給されます。
また、現場の指示等は介護施設から受けることになりますが、契約内容や業務時間の変更については派遣会社を通す必要があります。そのため、施設側は介護派遣に対し、契約に含まれていない残業を勝手に指示することはできません。
仮に施設側から残業を指示される場合は、事前に契約した内容をもとに決定されるため、派遣会社から残業代が支給されます。
なお、介護派遣で働く場合は、契約期間が事前に定められています。この契約期間は2〜3ヶ月に定められている場合が多く、継続して同じ施設で働く際には、契約期間の更新手続きが必要です。
正社員やパート・アルバイトとの違い
正社員やパート・アルバイトは、介護施設や介護事業者に雇用されます。そのため、現場の指示から契約内容、給与の支給額まで、すべて介護施設や介護事業者が決定します。
また、正社員であれば施設の研修会や勉強会に参加できるほか、施設長や事業者と深く関わることが可能です。加えて、介護派遣とは異なり契約期間がないため、同じ施設で長く働けます。これらのことから、介護施設の管理職やキャリアアップを目指すのであれば、介護派遣より正社員が推奨されます。
介護派遣で働く5つのメリット
介護派遣にはメリット・デメリットの両方があります。まずは、介護派遣で働くメリットから見ていきましょう。
- アルバイト・パートに比べて給与が多い
- 働き方を自由に決められる
- 勤務時間が明確で残業が少ない
- 派遣会社が働き先を探してくれる
- さまざまな施設で働ける
それぞれの内容を順番に解説します。
メリット1.アルバイト・パートに比べて給与が多い
1つ目のメリットは、アルバイト・パートに比べて給与が多いことです。東京都の場合、アルバイト・パートは時給1,100円程度なのに対し、介護派遣であれば1時間あたり約1,300円が支給されます。
派遣会社によって給与は異なりますが、介護派遣は福利厚生の細かい費用やボーナスが時給に含まれているため、ほとんどの場合でアルバイト・パートよりも給与が多くなります。
また、施設側は人材募集のコストを節約できるので、その分派遣会社に多くの報酬を支払っており、その高い報酬の一部が派遣社員に還元されているのです。
メリット2.働き方を自由に決められる
働き方を自由に決められるのもメリットの1つです。勤務時間やシフトは事前に派遣会社に申請し、その内容をもとに派遣会社は働き先を探します。
派遣社員は条件に合った施設から選択するため、希望したシフトがそのまま通りやすく、プライベートを充実させやすいのです。仮に勤務時間やシフトを変更したい場合は、派遣会社を通して申請すれば、基本的に自由に変更できます。
メリット3.勤務時間が明確で残業が少ない
3つ目のメリットは、勤務時間が明確で残業が少ないことです。前途した通り、介護派遣は事前に申請した勤務時間がシフトに反映されます。そのため、施設側の都合で勝手にシフトを変更することは基本できません。
つまり、介護派遣で働けば勤務時間が明確であり、契約内容を無視して残業を指示されないので、「サービス残業をやらされた」「施設側から残業を強要された」というトラブルを防げます。
メリット4.派遣会社が働き先を探してくれる
派遣会社が働き先を探してくれることも、介護派遣の利点です。派遣会社に個人情報を入力し、介護派遣の登録が完了すれば、申請した内容をもとに適切な施設を探してくれます。
そのため、介護派遣は自ら働き先を探す必要がなく、スムーズに介護職員として活躍できます。また、派遣会社はたくさんの施設と関わりがあるため、自身で探すよりも希望に近い施設で働けるのも特徴です。
仮に派遣先で働いてみて環境に合わなかったとしても、派遣会社に依頼すれば再度新しい施設を紹介してもらえます。
メリット5.さまざまな施設で働ける
5つ目のメリットは、さまざまな施設で働けることです。介護派遣は数ヶ月ごとに更新が必要であり、加えて同じ施設で働ける期間が決まっています。
そのため、どんなに職場環境が気に入っていたとしても、数年おきに別の施設に移動しなければなりません。半強制的に施設を移動してさまざまな環境で経験を積むことで、介護職員としてのスキルアップが図れます。移動のたびに新たなメンバーと知り合えることもメリットの1つです。
介護派遣で働く3つのデメリット
続いて、介護派遣で働くデメリットを3つ解説します。
- キャリアアップしづらい
- 同じ施設で長く働けない
- ボーナスがもらえない
介護派遣に興味がある方は、良い点だけでなく悪い点もご確認ください。
デメリットを1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.キャリアアップしづらい
キャリアアップしづらいことは、介護派遣のデメリットだと言えます。介護派遣でも現場の介護職員として十分に活躍できますが、施設長やリーダーなど、責任が伴う役職への昇給は難しい傾向にあります。
キャリアアップしづらいということは、昇給に繋がりづらいということでもあるため、長く働いたとしても恩恵を受けづらいのが難点です。そのため、一般の介護職員ではなく役職に就きたい方は、介護派遣ではなく正社員が推奨されます。
デメリット2.同じ施設で長く働けない
2つ目のデメリットは、同じ施設で長く働けないことです。介護派遣は3年以上同じ施設で働けないことが「派遣法」によって決められているため、「施設のスタッフと仲がいいから継続したい」という場合でも、3年経ったら別の施設へ移動しなければなりません。
そのことから、同じ施設で長く働きたい方にとって介護派遣は不向きであり、その場合は正社員やパート・アルバイトを選択すべきと言えます。
とはいえ、介護派遣として施設で働いたあとに、正社員として入り直す方法もあります。そのため、「まずは派遣社員として施設に勤めて、働きやすい施設を見つけたら正社員に変更する」というのも1つの手です。
デメリット3.ボーナスがもらえない
ボーナスがもらえないというデメリットも覚えておきましょう。介護派遣は働いた分だけ給与として支給されるため、正社員のようなボーナスはありません。
また、正社員に比べて福利厚生が充実していないことが多く、場合によっては通勤・住宅関連の手当がなかったり、育児・介護関連の手当が適用されなかったりします。派遣会社に応じて福利厚生の内容が異なるため、介護派遣として働く前に必ず確認しましょう。
介護派遣に向いている人の特徴
介護派遣にはメリット・デメリットの両方があるため、向いている人とそうでない人がいます。介護派遣に向いている人の特徴として以下3つのポイントが挙げられるため、介護派遣を検討している方はぜひチェックしてみてください。
特徴1.複数の職場で経験を積みたい人
複数の職場で経験を積みたい人には介護派遣がおすすめです。介護派遣として施設に就任した場合、数ヶ月ごとに契約更新があり、同じ施設に長く留まることができません。
また、派遣会社に依頼すれば、新たな働き先をすぐに探してくれるため、複数の職場で経験を積むことができます。新しい環境で経験を積めば、これまでの常識を見直し、介護職員としての成長に繋げられます。
特徴2.仕事とプライベートを両立したい人
仕事とプライベートを両立したい人も介護派遣に向いています。前途した通り、介護派遣は希望のシフトが反映されやすく、施設側の勝手な判断で残業を指示されません。
そのため、事前に組まれたシフト通りに働ける可能性が高く、仕事とプライベートを両立しやすいのです。また、派遣会社の多くは副業や掛け持ちを了承してくれるため、収入を分散させたい人にも推奨されます。
特徴3.即戦力として活躍できる自信がある人
向いている人の特徴3つ目は、即戦力として活躍できる自信がある人です。介護派遣はアルバイト・パートに比べて高い給与をもらっている分、施設側から即戦力を求められる場合が多いです。
そのため、介護職員として高い技術を有していれば、施設側から歓迎されやすくなります。とはいえ、無資格・未経験でも派遣会社にキャリアをしっかり伝えれば、特に問題なく働けます。
派遣会社が介護資格の費用を一部負担してくれる場合もあるため、事前に相談してみてください。
介護派遣を始めるまでの流れ|5つの手順
介護派遣を始めるまでの流れがわからない方のために、登録してから施設に派遣されるまでの流れを解説します。
派遣会社によっては多少異なりますが、基本的に以下の流れで手続きが進みます。
介護派遣の手順
派遣会社への登録は基本的に無料です。登録は基本情報を入力するだけなので、およそ10分前後で完了します。
また、希望条件を伝えたあとは、条件に合った施設を複数提案してくれるため、派遣先の情報を比較して選ぶことが可能です。ミスマッチを防ぐためにも、担当者には希望条件をしっかり伝えましょう。
なお、派遣先が決まって業務が開始されたあとも、派遣会社の担当者には相談等を行えます。不安点や疑問点がある場合は、すぐに担当者に相談しましょう。
まとめ
本記事では、介護派遣のメリット・デメリット、向いている人の特徴を解説しました。
介護派遣は正社員やアルバイト・パートとは違い、介護施設や介護事業者ではなく派遣会社と雇用契約を結びます。そのため、契約内容や業務時間を変更する場合は、派遣会社を通して手続きをします。
介護派遣とほかの雇用形態を比べた場合、それぞれにメリット・デメリットがあるため、ぜひ本記事の内容を参考にし、ご自身にとって適切な働き方を見つけましょう。
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