介護職の業務内容を徹底解説|求人案件や働くメリットについても紹介

日本は高齢化が進行していることもあり、介護サービス受給者に対して介護職員が圧倒的に不足しています。そのため、国は介護職員を確保するための取組みを推進。そして数々の介護求人案件が出回っています。

労働環境が改善されていることからも、これから介護職員として働く方にとっては有利に働くポイントが多々あります。そこで今回は、需要が高まり続ける介護職の業務内容、介護職員として働くメリットを解説します。最後までご覧になれば、介護職の魅力を深く理解できるはずです。

そもそも介護職とは?代表的な職種

介護職は、介護を必要とする人の日常生活を支える職業です。利用者の身体介護を行うだけでなく、精神面のサポートやレクリエーション、掃除、介護記録の作成など、さまざまな業務があります。

また、一言で介護職と言ってもその種類は多岐にわたります。代表的な介護の職種は以下の通りです。

職種内容
介護職員(ケアワーカー)・一般的な介護業務に関わる職員の総称
・生活援助や身体介護を主に行う
介護福祉士・国家資格を有する介護職員
・専門的な知識・スキルを活用し、利用者やそのご家族を支える
ホームヘルパー(訪問介護員)・利用者の自宅に直接訪問する介護職員
・一般的な介護職員と同じように、利用者の生活援助や身体介護を行う
ケアマネージャー(介護支援専門員)・利用者のケアプランを作成する介護職員
・ケアマネージャーとして活躍するためには、介護支援専門員の資格が必要
生活相談員・利用者やそのご家族の相談対応をする介護職員
・介護サービスの窓口としての役割を担い、利用者の入退所手続きも行う

介護職には複数の種類があり、それぞれ業務内容が異なります。一般的な介護職員であれば、無資格・未経験でも現場で働けますが、介護の専門職種に就任する場合は、その職種に対応した介護資格や経験が必要です。

必要な介護資格について知りたい方は、「介護職員に就任するためには資格が必要?業務で役立つ介護資格を詳しく解説」の記事をご参照ください。

介護職の具体的な業務内容

介護職の業務内容は、食事介助や入浴介助、口腔ケアなど、複数存在します。以下の10項目に分けて詳しく見ていきましょう。

  1. 食事介助
  2. 入浴介助
  3. 排泄介助
  4. 移乗介助
  5. 着衣介助
  6. 口腔ケア
  7. 掃除・洗濯
  8. 食事の準備・買い物
  9. レクリエーション
  10. 介護記録の作成

それぞれの業務内容を1つずつ解説します。

1.食事介助

食事介助は、自身でうまく食事ができない利用者の手伝いをします。介助方法は利用者によって異なるため、1人ひとりの特徴に合わせて介助しなければなりません。

また、食事形態も、普通食、きざみ食、ミキサー食、ゼリー食などさまざまです。最悪の場合、誤嚥などの事故に繋がる恐れがあるため、食事介助は慎重に行いましょう。

2.入浴介助

入浴介助は、1人で入浴が難しい利用者の入浴を援助する業務です。一言で入浴介助と言っても、一般浴、リフト浴、機械浴の3種類に分けられます。主な介助内容は以下の通りです。

  • 入浴の準備
  • 洗髪・洗身
  • 病気や皮膚状態の確認
  • 事前のバイタルチェック

高齢者にとって入浴は非常に重要な行為です。身体を清潔に保ち、感染症の予防や心身の機能向上を目指します。また、利用者の身体が衰えていることもあり、入浴時は滑りやすく事故に繋がるリスクがあるため、細心の注意が必要です。

3.排泄介助

排泄介助は、1人でトイレに行けない利用者や、排泄自体が難しい利用者をサポートする業務です。どの介助でもそうですが、介護職員が一から十まで手伝うと身体機能を低下させる可能性があるため、できる限り利用者自身の力で排泄を行ってもらいます。

介護職員がサポートする主な内容は、トイレの誘導や補助、排泄時の声掛けや見守りなどです。また、トイレで排泄をするのが難しい利用者の場合は、ポータブルトイレへの誘導や、ベッド上でおむつ交換を行います。

排泄を行うタイミングは利用者によって異なるため、1人ひとりに合ったケアが大切です。排泄介助を嫌がる利用者もいるため、尊厳を傷つけないよう適切な配慮を心がけましょう。

4.移乗介助

移乗介助は、利用者をベッドから車椅子に、車椅子からベッドやトイレに移乗する業務です。利用者を移乗させる際は転倒リスクがあるため、安全を考慮して慎重に行いましょう。

「歩けないからベッドの上にいたい」という利用者もいますが、ベッドから車椅子に移って身体を動かすことで、身体機能の維持に繋がります。

なお、移乗介助は利用者の状態に応じてやり方が異なります。介護職員1人で移乗介助をする、トランスファーボードを使って2人がかかりで移乗介助をするなど、状況によってさまざまです。

5.着衣介助

着衣介助は、自身の力だけで衣類を脱ぎ着するのが困難な場合に、衣類の着脱をサポートする業務です。着衣介助は「着脱介助」とも呼ばれます。

着衣介助を無理やり行うと怪我の原因になります。また、着替える際は肌が露出し、冷えやすくなるため注意が必要です。特に手足に麻痺や拘縮がある場合、適切な手順を踏まないと怪我や事故に繋がるので、細心の注意をはらいましょう。

6.口腔ケア

口腔ケアは、歯ブラシや歯間ブラシなどを用いて、利用者の口の中を清潔に保つ業務です。できるだけ利用者自身で行ってもらいますが、必要な場合は手を添えるなどで歯磨きをサポートします。

磨き残しがあると歯周病や虫歯の原因になるため、ブラッシング後の確認も大切です。口内は傷つきやすい、ということも覚えておきましょう。

7.掃除・洗濯

掃除や洗濯といった生活援助も介護職員の立派な仕事です。利用者は掃除や洗濯がうまくできず、家事が溜まってしまうということがあります。日常生活を快適に送ってもらうためにも、介護職員がこまめにサポートしましょう。

8.食事の準備・買い物

介護職員は、食事の準備や買い物の手伝いも行います。買い物代行は特に訪問介護で多く、その場合は必要な買い物だけに限られるため、趣味に使う道具や書籍など、生活必需品でないものは代行できません。

9.レクリエーション

デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護施設では、介護職員がレクリエーションを行うことがあります。具体的な内容としては、風船バレーや園芸・家庭菜園、折り紙、お菓子作り、簡単な体操などが挙げられます。

レクリエーションは手先や頭を動かすため、脳の活性化効果に期待が持てるほか、利用者同士のコミュニケーションや、認知症の予防に繋がるため重要な行為です。

10.介護記録の作成

利用者の様子や情報を記録するのも介護職員の仕事です。介護記録を他の職員に引き継ぎ、利用者の状態を正確に共有します。より質の高いケアを行うためには、この介護記録の作成が必要不可欠です。

介護職員として働く3つのメリット

介護職は日常的に人助けを行える素晴らしい仕事です。介護職員として働くメリットは、大きく分けて以下の3つが考えられます。

  1. 知識・技術を将来的に活かせる
  2. 利用者から感謝してもらえる
  3. 未経験・無資格でも働ける

介護職に興味がある方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。

メリット1.知識・技術を将来的に活かせる

1つ目のメリットは、仕事で得た知識と技術を将来的に活かせることです。介護職で学んだことは自分自身のスキルになり、多くの方が経験する家族の介護に活かせます。

介護は単純に見えて複雑かつ難易度の高い行為であるため、いきなり家族の介護が必要になった場合、「何から始めれば良いのかわからない」「家族の介護がストレスになる」などの悩みを抱えやすい傾向にあります。

一方、介護職で業務に慣れておけば、身体的・精神的な疲れを感じることなく、より良質な介護サービスを家族に提供できるでしょう。

メリット2.利用者から感謝してもらえる

利用者から感謝してもらえるのもメリットの1つです。利用者の介護を日々行う中で、本人やそのご家族から感謝される機会が多々あります。

「ありがとう」と直接言ってもらえることで、誰かの役に立っている事実を認識できます。誰かから直接感謝される仕事はそう多くないため、利用者から感謝される介護職にやりがいを感じられるでしょう。

メリット3.未経験・無資格でも働ける

3つ目のメリットは、未経験・無資格でも働けることです。一般的な介護職員であれば、特別な資格等は必要ありません。まったく異なる職種から転職する場合でも、すぐに介護職を始めることができます。

また、高齢化社会の影響もあり、介護職の求人数は増加傾向にあります。自身の理想とする職場を見つけやすいのもメリットの1つです。

とはいえ、施設によっては「介護職員初任者研修」が必要な場合もあります。特定の職種に就任したい場合は、その職種に対応した資格や経験が必要になることも覚えておきましょう。

まとめ

ここまで、介護職の具体的な業務内容、介護職員として働くメリットを解説しました。

介護職は、介護を必要とする人の日常生活を援助するプロフェッショナルです。高齢化社会の影響もあり、介護職の需要は日に日に高まっています。

専門技術を必要とする介護職ですが、施設によっては無資格・未経験でも働くことが可能です。また、介護職は求人数が比較的に多いため、理想に近い職場を見つけやすく、高給与の案件も多く出回っています。

介護施設には特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスなど、さまざまな種類があるため、それぞれの特徴を理解した上で職場を探してみてください。

なお、本サイトが運営する「さぽケア」では、大阪・関西に特化した求人案件を取り扱っています。求人案件の紹介だけでなく、専属のキャリアアドバイザーへのご相談も承っております。

さらに、正社員や派遣社員、パート・アルバイトなど、さまざまな雇用形態に対応しているほか、高単価の求人案件も多数取り扱っておりますので、介護職に興味がある方はぜひお気軽にご利用くださいませ。

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